アールデコ・アールヌーボー
ドーム兄弟、ミュッシャ、ミューラ兄弟、ワルターの作品、略歴を紹介しております。画廊、ギャラリーリッチ(大阪)では、各作家の絵画を販売しておりますので、お気軽にお問い合わせください。また、現在作品が紹介されていない作家もお問い合わせいただければ、お取り寄せ可能か判断し、ご連絡いたします。
ドーム兄弟兄弟
作家略歴紹介
本名:オーギュスト・ドーム(兄:1853〜1909)
アンドナン・ドーム(弟:1864〜1930)
ナンシーでガラス工場を経営していたジャン・ドームの息子で、兄オーギュストはパリ大学で法律を学び、弟アントナンはエコール・ソントラルで技師の資格を取得。その後、兄は1878年に、弟は87年に父の工場のガラス製造事業に従事しました。
1889年パリ万国博覧会でのガレの成功を契機に、1891年には彼らの工場でも芸術性の高いガラス作品の製作を開始します。アンリ・ベルジェやアマルリック・ワルター、ルイ・マジョレールらを招き、彼らとの共同製作によって完成度の高いガラス作品をこの世に送りだしました。装飾の表現を豊かにするために、ヴィトリフィカシオンと呼ばれる色ガラスの粉末を素地に付着させる技法や、透明ガラス層の間に色ガラスを挟み込み彫刻を施すアンテルカレール技法を開発しました。
1900年、パリ万国博覧会に出品し、ガラス部門でガレと並んでグランプリを獲得。ドーム工場は短期間で「アール・ヌーボーを代表する工房のひとつ」という名声を手に入れました。
その後もドーム社は今日に至まで時代の流れに柔軟に対応し活動を続けています。
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ミューラ兄弟
作家略歴紹介
モーゼル地方に生まれた男子9人と女子1人の10人兄弟姉妹がガラス工芸家のミューラ兄弟である。彼らはサン・ルイガラス工場で働いていたが、普仏戦争の勃発によりリュネヴィルに疎開。1885年頃兄弟のデジレとウジェーヌがガレの工場に入る。他の兄弟もそれぞれガラス職人の研鑚を積む。その後アンリ、ピエール、ヴィクトールは兄に続きガレの工場に参加。当時最先端のガラス技法や様式を学んだ。1895年アンリが独立し、リュネヴィルに工房を開設、兄弟全員が参加してガラス生産を開始した。製品の主流はカメオグラスで一部エナメル彩色のものも製造された。1906年デジレとアンリはベルギーのヴァン・サン・ランベール工場に招かれデザインを担当。第一次世界大戦の勃発により兄弟は離散、ウジェーヌは戦死するが戦後他の兄弟はリュネヴィルに戻り、1919年にクロワマールの工場を買収、1936年まで製作が続けられた。
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ミュッシャ(1860〜1939)