アールデコ・アールヌーボー
ワルターの作品、略歴を紹介しております。
画廊、ギャラリーリッチ(大阪)では、
ワルターのガラスの
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ワルター
作家略歴紹介
本名:アマルリック・ワルター<Amalric Walter >
(1859〜1942)
セーヴルに生まれて、セーヴル国立陶芸学校に学んだが、そのとき、パート・ド・ヴェールの技法をガブリエル・レヴィ教授に学んだ。
卒業後、ワルターはこのパート・ド・ヴェールの技法を追求して、その作品を1903年頃より発表し始めた。これに着目したドームは、1908年に彼を招いて、ドーム工場のデザイナーとして働いていたアンリ・ベルジェと共作させた。
ドーム工場のパート・ド・ヴェール作品(主に小彫像や小皿、メダイヨン、灰皿、小鉢など)は、彼の手によって、第一次世界大戦のはじまる1914年まで作りつづけられた。ワルターの作品には原型を作る作者がいたが、上述のベルジェのほかにドーム工場に関係があったヴィクトール・プルーヴェ、ジャン・ベルナール・デコームなどが知られている。
第一次大戦後の1919年にワルターは、ナンシーに自分の工房を設立して、パート・ド・ヴェール作品を作り始めた。
彼の作品は、非常に粒子の細かい粒の良く揃ったガラス粉を使っていたらしく、この溶解は見事に泡が切れて滑らか肌を見せている。色ガラスの融け、流れも少なく、所定の場所に良く色彩がとどまっている。得意の作品はタナグラ人形や、かに、エビ、カメレオン、かえるなどの小動物の小彫刻である。他に、蓋物やステンド・グラス、装飾板なども制作している。
※パート・ド・ヴェールとは、「練りガラス」という意味のフランス語で、粘土やワックスを原型にして型をつくり、その中に砕いたガラスの粉に糊を混ぜたものを詰めて焼成する技法のことです。
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